室町時代を完全解説!歴史の流れと文化の魅力をわかりやすく学ぼう

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室町時代(1336年~1573年)は、日本の歴史の中でも約240年間続いた時代で、足利氏が幕府を開き、日本を治めていた時代です。

この時代は、政治・経済・文化の面で大きな変化があり、日本の歴史を学ぶ上でとても重要です。

この記事を読めば、室町時代の重要ポイントが一目でわかります!

1. 足利尊氏と室町幕府の誕生

室町時代は、鎌倉幕府が倒れた後、足利尊氏(あしかが たかうじ)が京都に幕府を開いたことから始まりました。

足利尊氏は、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)と対立し、建武の新政(けんむのしんせい)を終わらせ、自らの政権を樹立しました。

2. 南北朝時代(なんぼくちょうじだい)

室町幕府の成立後、日本には二つの朝廷が存在しました。

一つは京都にある足利氏が支える北朝(ほくちょう)、もう一つは奈良の吉野に逃れた後醍醐天皇が作った南朝(なんちょう)です。

この対立は約60年間続き、1392年に足利義満(あしかが よしみつ)が南北朝を統一しました。

3. 足利義満と黄金時代

3代将軍・足利義満の時代には、室町幕府の勢力が最も強まりました。

義満は京都の室町に「花の御所(はなのごしょ)」という豪華な邸宅を建て、ここが幕府の中心となったため、「室町幕府」と呼ばれるようになりました。

また、義満は中国(明)と勘合貿易(かんごうぼうえき)を行い、日本の経済を発展させました。さらに、金閣(きんかく)を建て、華やかな文化を発展させました。

4. 応仁の乱が引き起こした戦国時代への転換

室町時代の後半になると、将軍の力が弱まり、大名たちの力が強くなりました。

1467年に8代将軍・足利義政(あしかが よしまさ)の後継者争いが原因となって「応仁の乱」が起こりました。これは11年間続いた戦争で、日本全国の大名が戦い、京都も焼け野原になりました。

この戦いをきっかけに、世の中が乱れ、戦国時代(せんごくじだい)へと移っていきました。

5. 室町文化の発展

室町時代には、武士だけでなく、公家(くげ)や町人(ちょうにん)などさまざまな階層の人々が文化を楽しむようになりました。

  • 禅宗文化(ぜんしゅうぶんか):京都の金閣寺(きんかくじ)や、足利義政が建てた銀閣寺(ぎんかくじ)などが有名です。
  • 能(のう):観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)親子が大成し、現在の能楽の基礎を作りました。
  • 茶の湯(ちゃのゆ):簡素で美しい茶道の文化が生まれました。

6. 室町幕府の終わり

室町幕府は、15代将軍・足利義昭(あしかが よしあき)の時代に終わりを迎えます。

織田信長(おだ のぶなが)によって1573年に京都を追放され、室町時代は終焉を迎えました。

これ以降、日本は戦国時代から安土桃山時代(あづちももやまじだい)へと移り変わります。

まとめ

室町時代は、足利氏による幕府が政治を行いながら、貴族や武士、町人の文化が発展した時代でした。

しかし、将軍の力が弱まるにつれて戦国時代へと突入し、日本全国が戦乱の世へと変わっていきました。

金閣や銀閣、能や茶の湯といった文化もこの時代に花開き、今でも日本の伝統文化として大切にされています。

中学受験では、室町幕府の成立と滅亡、南北朝の統一、応仁の乱、室町文化などがよく出題されますので、しっかり覚えておきましょう!

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